測量の方法として主流だったのは「地上での測量」や「航空機を使った測量」です。しかし、地上での測量は手間がかかるため、大きな範囲を測量するためには長い期間と多くの人員が必要となります。また、有人航空機を使った方法の場合は、短期間で広大な範囲の測量が可能な反面、高額な費用が発生してしまいます。
そこで、近年注目されているのがドローンです。ドローン測量は「地上での測量」と「ドローンによる測量」の中間のような位置づけであり、費用を抑えながら広範囲な測量を行うことができます。
ドローンによる測量のメリット
時間とコストを抑える
ドローン測量では、従来法に比べて時間とコストを抑えながら広範囲の測量を行うことができます。上空から短時間で測量を行うだけでなく、測量データの解析も素早く行います。また、ドローンは無人航空機のため、有人航空機に比べて準備にも時間がかかりません。 さらに、ドローン測量はほとんど人員を必要としないため、従来法に比べて人件費を削減することができます。人員が少ないことに加えて、測量にかかる時間も短いので人件費を大幅に削減します。
測量できる場所が多い
ドローン測量は上空から測量を行うため、測量範囲に制約がありません。従来方法では測量できなかった場所も測量することができるようになります。 地上で人間が測量を行う場合、人が立ち入れない場所や危険な場所では測量を行うことができませんでしたが、ドローンの場合は無人航空機なので、測量する場所に制約を受けなくなります。
3Dモデルを容易に作成できる
ドローン測量は測量したデータを元に、3Dモデルを比較的容易に作成することができます。ドローンは地形の情報を点群データとして保存しているため、専用ソフトを用いて自動的に解析を行うことができるのです。 従来の地上で測量を行う場合では、測量作業に加えて取得データから必要な図を作成するためにも時間を要していましたが、ドローン測量の場合は自動的に必要な図を作成することができるのです。